2008年10月21日火曜日

HP12cによる ときめきひらめき金融数学



読み始めた日: 2008-10-20
読み終わった日: 2008-10-20

読み終わった、というか、一通り目を通しただけですが、とりあえず記録。

HPの電卓が好きです。
一日中プログラム書く仕事していた頃は、2進-10進-16進変換が簡単にできる HP-16c が欲しかったのですが、状態のいいものはオークションで5-10万円くらい。なかなか手が出ませんでした。

そうこうしているうちに、金融計算向けの HP 12c が復刻され、勇んで購入したのが1年くらい前。
しかし、四則演算以外はいまいち使い方がわからず、購入以来一度も使っていないキーがたくさん。そのうちに使用頻度がどんどん下がっていき、もったいないなぁと常々思っていたところ、この本が発売されました。
ちょっと高かったですが、勉強にと思って買ってみました。

で、感想。
最初にぱらぱらとめくったときは、正直失敗したかと思いました。
・HP-12c付属のマニュアルと同じような計算例がいくつか
・2000円を超える本とは思えない、素朴な組版・フォント・レイアウト
・コラムなどの遊びが一切無い、メリハリのない構成
題名こそ「ときめき」とありますが、すくなくともときめくような本ではないです。
大学時代の教科書を思い出しました。

とはいえ、ほっておくのももったいないので、(大学生に戻った気持ちで)最初から順番に読み出したら、これが意外とおもしろい。
本当に必要最小限の文章で、
(1) 計算する項目の説明
(2) その項目の具体例
(3) HP-12cでの計算方法
が順番にまとめられていて、確かに役に立ちそうです。

実際に全部計算しながらだと時間がかかるので、まずは上記の(1)(2)だけを最後まで通して読んでみるのがよいのではないでしょうか。
それらのうち、自分に興味のある項目については、実際に数値をいろいろ変えて計算してみるとおもしろいと思います。

参考のために大項目のキーワードだけ付けておきます。

・貨幣の時間価値
・預貯金(複利計算)
・短期金融市場(単利計算)
・住宅ローン/リース
・ゼロ・クーポン債
・利付債
・変動投資収益
・最終利回り
・利回り(内部収益率)
・資金調達コスト率
・名目利子率と実行利子率

まあ、でも、やっぱり「ときめき」はしないですねぇ。
タイトルとしては「金融数学の為のHP-12c実践マニュアル」くらいが適当なのではないかと思いました。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

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