2009年10月5日月曜日

「ファインマン物理学」を読む - 力学と熱力学を中心として



もう20年も前の話ですが、私、高校時代に「ご冗談でしょうファインマンさん」「困りますファインマンさん」(文庫になる前のやつ)に出会い、物理学者にあこがれて京大の理学部を受験し、見事に失敗した(泣)という過去を持ちます。
結果、滑り止めの名大情報に進学しコンピュータエンジニアとして現在に至るわけで、それはそれで面白かったと思いますが、今でも物理学は好きだったりします。
実験結果から仮説をたて、その仮説から理論を構築し、その理論をまた実験で検証していくという、ひらめきと努力との絶妙なバランス感覚が心地良いのだと思います。

ということで、この年になってあらためてファインマン物理学(高校時代は高くて買えなかった…)でも読んでみようかと思い、まずはリハビリがてらこの本から読んでみました。
原書をかみ砕いて易しく説明した本かと思っていたのですが、原書の内容について触れられている部分は予想よりも少なく、ファインマン先生の「人となり」などの話が結構多かったです。
というか、読者は原書(ファインマン物理学)を持っているという前提で書かれているため、この本だけだとおもしろさが半減します。この本と原書の両方をあわせて読むと良いと思います。
(ということで、ファインマン物理学も買うことにしました。5冊で2万円くらい。)

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「文化を創造する人々は、まず第一に自分で行動するのであり、他の人が何をやっているかには案外無関心である」という一節が残りました。

ファインマンさんは計算機科学の講義を行う際、専門論文を読みあさることはせず、主要な問題についてまず自分が納得いくまで考えてみることを第一としたそうです。

情報過多の時代になって、「それはもうXXがやってる」「それはXXだってXXに書いてあった」とか言いそうになりますが、まず自分の頭で考えてみるというのも大事かと。

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